回復を待つ日々

毎日病室へ向かうたびに、どうしても回復を期待してしまう。

発疹は顔に出ているので、状態がすぐ分かる。
それが良いのか悪いのか、とにかく病室へ入る時はいつも少し緊張する。

発疹は上瞼から頬へと広がっていたが、瞼の方はかさぶたになり始めていた。
少しほっとした。
ところが家人は、
「昨夜は痛くて眠れなかった」
と初めて口にした。
頭の発疹が広がったせいなのかもしれない。

抗ウイルス薬が効き始めるまでには時間がかかると分かっていても、良くなったり悪くなったりしているように見えて、そのたびに一喜一憂してしまう。

家人が珍しく、「食事がまずくてなあ」と言うのでメニューっを聞いてみた。

朝食は、食パン一枚にジャムとマーガリン、それに牛乳だったらしい。
牛乳は飲めないので返したところ、翌朝はオレンジジュースになっていたと笑っていた。

入院時の説明には、食費は一日550円で設定されていた。
その金額の中で、人件費や光熱費まで含めて食事を提供するのだから大変だろう。

しかし、一週間とはいえ入院生活が続けば体力は落ちる。
タンパク質が不足しないかと心配になった。

幸い家人には食事制限がない。
そこで今日からは、栄養のあるものを作って病院へ持って行くことにした。
果物は初日から運んでいたが、まさか主食まで持参することになるとは思わなかった。

朝から少し慌ただしい。
家人のお昼に間に合うように病院へ届けた。
代わりに病院食を少し味見させてもらったが、限られた予算の中でよく工夫されていると思う。

卵や高野豆腐を使い、少しでもタンパク質を摂れるよう考えられていた。
それでも、やはり予算的には厳しいのだろう。

昨日に続いて今日も病院中心の一日だった。
慣れないことが続いたせいか、私の方も少々疲れが出たらしい。
家人が昼食を食べている間、

「ちょっとだけ」

と借りた病院のベッドで、そのまま爆睡してしまった。

予定では入院は一週間。
残りはあと四日である。

どうか予定通り退院できますように。

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