入院二日目

点滴を始めたのだから、今日は昨日より良くなっているはず。
そんな期待を抱いて病室へ向かった。
ところが、瞼はさらに腫れ上がり、昨日よりもしんどそうに見える。
家人も少し気落ちしているようだった。
後で調べてみると、抗ウイルス薬が体内でしっかり働き、ウイルスの増殖を抑え込むまでには二〜三日ほどかかるらしい。
そのため、点滴を始めた後もしばらくは、
発疹が大きくなる、
水ぶくれになる、
数が増える、
といった症状が続くことがあるという。
なるほどと思った。
点滴を始めたのに悪くなったように見えたのは、そういう理由だったのだ。
帯状疱疹の引き金は、疲労や寝不足、ストレスなどによる免疫力の低下と言われている。
ところが家人は、そのどれも思い当たらないらしい。
けれど私は、庭仕事ではないかと思っている。
本人にとっては趣味であり、何よりの気分転換なのだろう。
しかし好きなことでも、度が過ぎれば過労になる。
今年は猛暑の日もあれば、梅雨寒の日もあった。
気がつかないうちに体に負担がかかっていたのかもしれない。
これからは少し自重してもらわねばと思っている。
口の悪い友人たちは、
「入院して貴女と離れたらストレスがなくなるから、すぐ元気になるわ」
などと慰めとも冗談ともつかないことを言う。
けれど、そうやって気軽に声を掛けてくれる友人の存在はありがたい。
家族の入院は、やはり一大事である。
私が一人で抱え込まないように、みんな気を遣ってくれているのだろう。
週明けには、もう少し楽そうな顔が見られますように。
そんなことを願いながら病院を後にした。
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