親指のやけどで気づいた、小さな不便の大きさ

やけどをしてしまった。

火にかけて乾かしていた鍋を片付けようとして、手を添えた。その瞬間、思わず鍋を放り出してしまうほどの衝撃だった。

ひと月ほど前にやけどをした娘が、すっかりその対処に詳しくなっていて、あれこれと適切に手当てをしてくれた。
おかげでひどいことにはならなかったけれど、不自由さは残る。

右手の親指の第一関節。
ここが意外に重要な場所だった。

箸を持つと必ず触れるし、小さな水ぶくれでも、少しつるような感じがして曲げにくい。

小指の先のほんの小さな傷でも、その時になって初めて「こんな仕事をしてくれていたのだな」と、有難さが分かるものだ。

この頃は、うっかりが増えてきた。
こういうことが事故につながる年頃になったのかもしれない。

今回のやけども、「気をつけなさい」という少し早めの警告のように思える。

気を付けましょう。
そう思いながら、しばらくはこの親指と付き合うことになりそうだ。

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