猿の食べ散らかし

湖西の山際の畑で、一番頭の痛いのは「猿害」であるらしい。
畑をしている友人は、毎朝サルに茄子をかじられて、悔しさが心頭に達している。
毎朝、カーブス前の数分間は、「猿害」について口角泡を飛ばす彼女の話に付き合っている。
時々、収穫した胡瓜等を頂くから、おさるの代わりに神妙に聴くのも仕事である。
ある友人が言っていた。
「サルは食べ残すから腹が立つのよ」
「そこへ行くと、ハクビシンは綺麗に食べるから、まだまし」
そうか。
同じ食べられるにしても、綺麗に食べれば悔しさは薄まるものなのだ。
そこへいくと、食べ散らかされるのは腹が立つということだろうか。
友人は、
「私は、猿の食べ散らしを片付けに行っているようなものだ」
と悔しがる。
夜は鹿が食べに来るという。
昼は猿のえさ場であるらしい。
「その場所を畑にするからよ」
と、喉まで出かかるが、飲み込んだ。
彼女の趣味は畑である。
腕を骨折しても、畑には行っていた。
酷暑の昨今は、午前5時から行っている。
ただ聞くしかないけれど、それでもいいかな?
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