使える薬が少なくなるということ

薬の副作用で目が開けにくくなり、夜には熱まで出てきた。
土曜日なので、どこのクリニックも混雑しているだろう。
一か所しか受診できないならと、かかりつけの内科へ予約を入れた。
予約の電話では、コロナやインフルエンザの可能性も考えて、車の色やナンバーまで確認された。
体調の悪い時には少々堪える質問だったが、それだけ慎重にならざるを得ない時代なのだろう。
予約時間は何度か変更になり、予定より一時間早く来院するよう連絡が入った。
それでも待ち時間は長かった。
背もたれのない椅子で待つのは思いのほか辛く、「もう少し具合の悪い患者への配慮があれば」と、そんなことを思った。
診断は前日の耳鼻科と同じで、ウイルス性の風邪による咽頭炎だった。
目薬も処方していただけることになり、眼科へ行かなくても済むと少し安心した。
ところが、その後の薬局で思いがけないことが分かった。
処方された薬のほとんどに、私はこれまで副作用が出ていたというのである。
前日に耳鼻科で処方された薬も一つ外されることになった。
薬剤師さんがクリニックへ問い合わせてくださったが、喉の炎症を抑える薬は種類が少なく、代わりになる薬もほとんどないという。
結局、友人に勧められて飲み始めた漢方薬と抗生剤、目薬、そして痛みが強い時だけロキソニンという組み合わせになった。
耳鼻科を受診してから今日で三日目。
初日に比べれば楽にはなった。
けれど、すっきり治ったというにはまだ遠い。
熱は高くないのに体の芯が熱いようなだるさが残っている。
幸い、娘が四連休で完全看護をしてくれている。
眠っては目を覚まし、また眠る。
そんな一日だった。
今回、一番考えさせられたのは病気そのものではなかった。
年齢を重ねると、病気よりも「使える薬が少なくなる」という現実の方が心細いのかもしれない。
病気にならないことが一番なのは分かっている。
けれど病気は、こちらの都合など考えず、ある日突然やって来る。
だからこそ、今まで以上に日々の体調を大切にしなければと思った一日だった。
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