少しずつ身軽になる

価値観というものは、一生変わらないものだと思っていた。
けれど最近、それは案外いい加減なものなのかもしれないと思うようになった。
時代はどんどん変わり、新しいものが次々に生まれる。
ならば、こちらも少し柔軟に変わった方が楽なのだろう。
人の勧めに乗ってみると、思いがけない新しい世界が広がることもある。
この頃は、「好きなものだけで暮らす」といった類いの本や記事をよく目にする。
自分の趣味に合うものを身の回りに置く。
それだけで気持ちは随分落ち着くらしいのだ。。
考えてみれば、それは一番手軽な“マインドコントロール”なのかもしれない。
気分転換に、キッチンの引き出しの整理を始めた。
すると、
「何でこんな物を大事に取っていたのだろう」
と思うような物が、後生大事にしまい込まれている。
きっと、その頃は好きだったのだ。
けれど、人の気持ちは、その時その時で変わっていく。
長く生きていると、そういうことに何度も出会う。
そして、そのたび少しずつ学んできた。
以前は、タオルにも妙なこだわりがあった。
「タオルは○○製」
などと思っていた。
けれど結局、タオルはタオルである。
「もうそこまで拘らなくてもいいか」と思うようになった。
スーパーのタオル売り場も、気軽に覗くようになった。
オープンガーデンの高揚感もようやく静まり、普通の暮らしに戻ってきた。
結局、自分を整える一番の方法は、こういう日常なのかもしれない。
台所道具には、自分の“好き”や“こだわり”が詰まっている。
それらを一つずつ手入れしながら過ごす時間は、何とも心が落ち着く。
大袈裟に言えば、こういう時間こそ、今の私には至福の時間なのだと思う。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。












この記事へのコメントはありません。