『VIVANT』に追いついた週末

テレビでは連日のように『VIVANT』第二部の宣伝が流れていた。
街では「待ってました」という声も聞こえてくる。
そのたびに私は不思議だった。
実は、第一部は途中で見るのをやめてしまったからである。
奇抜なストーリーや強烈な暴力やアクションについていけなかった。
「何がそんなに面白いのだろう。」ずっとそう思っていた。
すると娘が、
「理屈を言う前に、もう一度見てみたら。」
そう言って、Netflixで第一部を見直すことを勧めてきた。
土曜日の夕食後から見始めた。
第一話で、「ここで挫折したんだった」と思い出した。
それでも今回は、先入観を持たず最後まで見てみようと決めた。
すると、三話あたりから様子が変わった。
展開の速さ。
次々と起こる裏切り。
現実にはあり得ないと思いながらも、フィクションだからこその面白さに引き込まれていく。
気が付けば日付が変わっていた。
「これは大変なことになった。」
そう思った時には、もうどっぷりはまっていた。
おかげで日曜日の放送までに第一部を見終え、第二部も存分に楽しむことができた。
もちろん、今でも「そんなことある?」と思う場面は多い。
けれど、それも含めてエンターテインメントなのだと割り切れば、この作品の世界を楽しめる。
気が付けば、三年前の私より、少しだけ二十一世紀のエンターテインメントを楽しめるようになっていた。
同じ作品でも、見る側の気持ちが変わると、こんなにも印象が変わるものなのだ。
『VIVANT』は、ドラマの面白さだけでなく、私の見方も少しアップデートしてくれたような気がしている。
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