大津が生んだ真打、三遊亭わん丈

三遊亭わん丈さんの落語会へ出掛けた。
会場は大津市生涯学習センター。
わん丈さんは大津市出身で、江戸落語の真打である。
2024年3月には、落語協会では12年ぶりとなる異例の抜擢で真打に昇進し、大きな話題となった。

地元出身ということもあり、木戸銭3000円で真打の高座が聴ける。
猛暑の中でも足を運ぶ価値は十分にある。

涼やかな着物に身を包み、深々とお辞儀し、綺麗な襟足をみせ、丁寧な挨拶から始まる美しい声と所作がわん丈さんの初めての高座の時の印象である。
マクラで客席を爆笑の渦に包み、その日の雰囲気を見極めながら、古典も自作も、江戸言葉も上方言葉も自在に織り交ぜて噺を進める。
気が付けば、その流れのまま演目の『お見立て』へ。

27歳で落語の世界へ入門したというが、それまでは博多でバンドのボーカルとMCをしていたそうだ。
歌よりもMCの評判が良く、その仕事が忙しかったというから、話術の才能は若い頃から際立っていたのだろう。
高座の合間に語られる家族の話も実に面白い。
中でも忘れられないのが高校時代の話だった。

ウィキペディアによるエピソードであるが、髪を染めて登校したため、母親が学校へ呼び出された。
ところが、お母さんも同じように髪を染めていた。
先生から注意を受けると、
「遺伝です。」と一言。
親子そろって叱られたという。

娘にその話をすると、
「そんなお母さんに育てられたなら、その子供は絶対に脇道にはいかないね。」
私もそう思う。

人前で話すことが好きだった少年は、その持ち前の才能を磨き続け、いま真打として高座に上がっている。
大津から生まれた噺家。
これからますます楽しみな存在である。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る