ご近所から始まった、かけがえのない絆

猛暑が一段落した日、久しぶりに「ラムズイヤー会=近所会」のメンバーが集まった。
一昨年にメンバーの一人(ラムズイヤーの名付け親)を見送って、今は7人の集まりである。みんなで集まるとその事がちょっと寂しい。

以前は一升瓶が転がり、空き缶は大きなごみ袋いっぱいになっていたが、今ではすっかり鳴りを潜めて静かな会になった。
それでも7人には共通の思い出話と言うご馳走がある。毎年北海道をはじめ、花の咲く美しい場所を訪れた。
やれ、パトカーにスピード違反のチケットを切られたとか、仲間の退官記念は富良野だったとか、話し始めると全員が次々に思い出話をはじめて、笑う。
リタイヤしてからでも20年近く毎年旅行をした仲間である。
夏は茄子パーティ、冬は金沢に買い出しに行き暮れの鮨屋のカウンターに座って食べたカニ料理、帰りに山代温泉の総湯に立ち寄り湯をした。
今では、暮れの買い出しに通うのは我が家の二人になった。
若さは戻らないけれど、その分、こうして昔を振り返る日々もまた楽しい。

たまたま同じ住宅地に住んでいた4所帯。 それが、ただの「ご近所さん」という枠を超え、共に年を重ねてきた。
気づけば、深い絆が生まれて、お互いが、かけがえのない宝物になった。

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