9月の上高地散策 〜晴れの挑戦と少しの後悔〜
上高地は良かったという声を最近しきりに聞くようになった。私は数度訪れていると思うけれど、20代にひとりで行った事があるが、その旅の記憶が強烈だったのかその他の機会の事はあまり覚えていない。
飯山市の人形館に行った日の宿は「小布施」だったので翌朝一番に上高地の入り口、沢渡まで行けば上高地は近い。
ところが天気予報では雨マークがついている。弱雨でも降られたら山は見えないし、わざわざ行くほどではなさそうだ。
朝まで迷ったけれど、安曇野は晴れていたので思い切って上高地に向かった。
ハイシーズンは終わっているので沢渡の駐車場は空いていたし、バスにもすぐに乗れた。
さて、どういうコースを選ぼうかと迷ったけれど河童橋から明神池のコースを選んだ。片道3.5kmあるので大正池でバスを降りて歩くのは、ちょっと無理として一つ手前の帝国ホテルでバスを降りた。
ホテル内で体制を整えて、いざ河童橋へと気持ちのいい山林の木道を歩いた。
上高地は晴れていた。私の晴れ女は本物らしい。
明神池へは13時から15時までのはガイドによるコースを選んだ。それまでは1時間半近くあったので梓川の水に触れたり、五千尺ホテルの食堂でランチをしながら待つことにした。
4名参加のツアーと聞いていたけれど、結果的に10名近くになっていた。若い人もご高齢の人もいたけれど、3.5kmを2時間かけて歩くからそれほどしんどいことは無い。
ただガイドの説明は風景ではなく、猿や熊の生態が多く私には物足りなかった。
季節的には沢山の花は咲いてなかったけれど、サラシナショウマは咲いていた。足元の植物にも目を向けた説明が欲しかった。若い男性だったので女性のガイドでは又違うのかも知れないけれど。
3時を少し回ったところで明神池の穂高神社鳥居内で解散となった。
散策ガイドコースによると神社から明神池までは15分と書かれていた。往復すると40分近くはかかるだろう。神社前から河童橋まで1時間以上歩かねばならないので今回は断念したけれど、上高地に宿泊すればそれも可能だったし、早朝や星の観察ツアーに参加する事も出来た。上高地の魅力を半分知らないまま下山することになった。
先の台風の影響で左岸コースは通行止めになっていたので同じコースを戻らなければならなかった。
右岸コースに並行して自動車道が有り、アップダウンは少ないので帰路はそちらを歩くことにした。
結果的にこの選択は失敗だった。
自動車道は砂利道に近くスニーカーでは歩きにくかった。幾分木道より遠回りになるのと、どのくらいで河童橋に着くのか予測できなくなった。
終点が見えない道は途方もなく遠いような気がして辛い。後から来る人達に追い越されながらふらふらと歩いた。
バス停に着くと直ぐに出発するバスに席が取れて、ホッとしながら帰路に着いた。
人出が多くても花の咲き乱れる季節に訪れるほうが良いし、詳しいガイドブックがあれば通常のガイドは無くても大丈夫と結論した。
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