庭が育てる人生 ‐ ガーデン巡りで思うこと|N邸 ‐ 山中湖|山梨
今年は呆れられるくらいのガーデン巡りを繰り返している。
初めは、家の庭に参考になるものはないかしらと軽い好奇心からでした。
5月の深谷に始って須坂、上田、山中湖、朝霧高原と回って見ると、どこの土地もガーデニングに向くという土地ではありませんでした。
イノシシ、シカ、モグラ、野ネズミ、鳥の害は限りなく、氷点下の冬もあります。
特に山中湖では富士山から吹き下ろす強い風もあるそうです。
比良よりも何倍も悪い条件です。
オープンガーデンの季節にだけ伺うと夢の世界のようですが、
ここの暮らしは人生観がなければ庭作りが出来ない事は確かでしょう。
そういえばオープンガーデンは人生を達観された年齢の方ばかりでしたねえ。
ガーデンをなさる方は、一線を退く日が来たら一目散に山中湖に移り住んでいるようです。
田舎暮らしに憧れるなら、生きる術も必要でした。
それは田舎に住めば、すぐに出来る物ではないけれど出来ないかもしれないと
諦めてしまうものでもなさそうです。心が欲すれば叶うような気がしました。
ベルスーズ馨る庭の九蓋草。
寒い冬の作業を怠るとこのような綺麗なお庭は作れません。
10か月の辛抱と2か月の喜びでしょうか。
春の花が咲くとそれは歓喜となりエネルギーになりましょう。
山中湖のN邸、ご自宅のホワイトガーデン。
芝生は週に1度の刈込だそうです。
こちらのご主人は鉄筋棒で素敵なアーチを造っていました。
鉄の話で家人と盛り上がっていましたが、前職は鉄とは全く無縁のようでした。
今回の山中湖の旅は刺激的でした。
どちらのご主人様も優しく、奥様を立てて、中々素敵でしたが、秘めたる力を持つ本物のマスラオに出会った気がしました。
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