イベリア半島の旅

大阪上空に来ると機内放送で大阪の気温が知らされた。
「大阪の気温はただいま4度です」
イベリア半島は平均して20度前後。
暑い暑い、ぎらぎら照りつける太陽で日焼けをしてしまった。
それでも日陰に入るとひんやりと涼しい。
日没になるとぞくっと寒い。
外国の風景をテレビで見ると、毛皮を着ている人とノースリーブの人が同じ場所にいるのに驚く事があるが、その理由も分かるような気がした。
オーストリア、フランス、イタリア、アフリカをまわり今回のイベリア半島一周で地中海をはさんで栄えた時代の文化の概観が繫がり始めた。
かなり面白いので遅ればせながら本を読んでみようと思う。
今回は40年以上前に池袋の「グラナダ」で買った壺のルーツを見たかったという一つの目的があった。
後にグラナダ焼きはブルーなのだと知った。
グラナダという地名に憧れて私はずーつとその壺を持ち歩いている。
が何処の物かは不明なのである。
セゴビアあたりに似ているものを見かけたけれど、日本の焼き物も同じ産地であっても時代によって違ってくるから確かにそうだとは言い切れないけれど少しほっとした。
このことは他人に聞くより自分で確かめたいと強く思っていた。
40数年前「グラナダ」は遠かった。
自分が行く事があるなぞと夢にも思えなかった。
異国の香りのする「グラナダ」とねじり模様の入った水差しが私を強く刺激をしていたからだと思う。
イベリア半島には私の好物のオレンジの実るバレンシアやフラメンコ発祥の地セビリャ、哀愁のリスボン、ロカ岬等々の地名が並んでいる。
風力発電が並ぶ山、空は高く澄んで飛行機雲がいくつも見える。地平線に沈む太陽、透き通る水が打ち寄せる砂浜。
そして曲がりくねりカーブする路地。
路地の写真も沢山撮ったけれど今回は町の人、特にカップルに注目して写真を撮った。
留守中も沢山の方にブログを訪問して頂きましてありがとうございました。

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