比良の昔話

私の自宅は30年前に山を切り開いて造成された新興団地の中にある。
近江という歴史ある土地柄といわれてもピンと来た事はない。
ギャラリーのある比良は万葉集の中に詠まれているほどの土地と知って、2年近くこの土地にかかわり地域の人と交流するうちに私の好奇心に火がついてしまった。
琵琶湖を目の前にする比良駅の道は比良山系の山の中まで真っ直ぐに伸びている。
琵琶湖のはたには鳥居があり、駅からその中間点にある、天満宮と樹下神社の双子神社の鳥居を抜け山の中へと鳥居は導く。
山岳信仰の地点としていた面影を濃く残している。
湖西(琵琶湖の西)は交通網が遅れている所為か自然を多く残している。
ところが古の頃は大和と北陸を結ぶ最短距離だった。
水路も北陸へは湖東より湖西周りが発達し良港が多く残されている。
「かんじる比良」の企画で歴史に興味のある年代層の方々に満足していただけるものを作り上げようとするうちに私がはまってしまった。
歴史の入り口、一端を知るだけでも空想はふくらむ。
今日は大津市の歴史博物館の学芸員Wさんにお会いして「かんじる比良」へご協力をお願いすると、たまたま4月13日は空いていた。
歴博の道を開いてくれたYさんは比良の為に尽くし続けている方なので話はトントンと進んでいったと思う。
新座者ばかりでは何も出来ない。
比良は南北に分かれそれにまつわる数々の揉め事があったらしい。
「今の時代には関係ないと言ってしまえばそれまでだけど、そこに来るまでの過程を知るのもいいですね」と学芸員さんは私の野次馬根性をくすぐって下さる。
火事と喧嘩は江戸の華。
どうやら江戸ばかりではなさそう。

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