雄大な立山室堂平 ‐ 長野県側からの絶景|2日目

室堂は気象サイトによると登山不向きの情報があり、上がってみないと分からないとこともあって随分躊躇した。
前日に室堂のホテルに電話をして漸く行く事を決めた。
自宅からではないので、扇沢に着く時間は早朝と言うわけにはいかないのは辛い所。

スマホを見ると「早朝よりお越しいただいてありがとうございます。只今黒部ダム行のバスは1時間待ちです」と表示されていた。午前7時頃の事である。
私のスケジュールでは扇沢着は早くて11時になる。
お宿の心づくしの朝食を頂いて出発は9時を回ってしまった。
150km先の扇沢には十分到着できると思っていたのに、狭い山道のトンネル工事があって、引きも切らないダンプカーに阻まれて松川のインターまでに時間がかかり、到着は11時半。
それから臨時駐車場に回されて坂道を10分かけて扇沢の駅に着いた。
その時点で1時間遅れ。
「ただいまから12時発のバスの改札をします」アナウンスが聞こえる。
フーフーと肩で息をしながら駅に着いたのに、また走ってチケットを買い、これでバスに乗れると思ったらバス乗り場は建物の2階だった。その時の階段は地獄の階段のように足が重たかった。
漸くバスに乗ると立ち席だ。
「代ります」とすぐに声をかけて頂いた。
よほど切羽詰まった様子だったのだろうか。
本当に有難かった。



黒部ダムは観光放水中で水に太陽が当たると虹が現れる。
山の上の方には展望台も設置され、ダム湖の遊覧観光も出来てここだけでも一日遊べるようになっていた。
そこを走るように抜けて黒部平に向かうケーブルカー乗り場に急いだ。
そこで30分待ち。
次の大観峰行きのロープウエイのグループ別の札が渡され、待ち時間が表示される。


待ち時間を利用して展望台に上がると、赤沢岳を中心とする南アルプスの山々と反対側にはこれから行く大観峰が見えた。
大分紅葉している様子が分かる。
ロープウェイで大観峰まで行くと、次はトロリーバスに乗り換えて、立山の中心雄山の下700mを通って室堂平に到着する。



雲ひとつない快晴の空に、室堂平の山々は頂きをくっきりと見せていた。
高度があるので高木はなく、石灰岩の荒々しい山肌と草紅葉がいい対象だ。
昨日の駒ケ岳同様に山ひだがはっきりと見える。
歩きのコースは一番短いみくりが池(とやま観光ナビ)から、みどりが池を回る1時間のコースにした。
石道や階段で歩きやすく作っているけれど、階段が続くのは坂道よりきつく感じる。



みくりが池は碧く澄んで、透明度の高い湖だった。
硫黄を吹き上げている所があって、近くには温泉もある。
この匂いは、高校時代に九州の九重山に登った時の記憶を呼び戻す。


遊歩道の周りにはまだ高山植物がいくつか残っている。


ナナカマド(季節の花300)」にも負けないと言われる「チングルマ」だろうか。


コース最後のみどりが池を過ぎると室堂山荘が近い。
1時間のコースを2時間近くかけて歩いたので、下界に降りるトロリーバスの時間が迫っていた。

室堂の紅葉はこの日がピークで、もう茶色になったらしい。
慌ただしい一日だったけれど、目的を果たせたのは嬉しい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る