お盆に正月

お盆になんですが、今日は目のお正月をしました。
10月の企画展の準備で山科のジュエリー作家さんのお宅に伺った。
お宅は素晴らしい家具調度で、何処を見ても庶民ではないこの方は、やんごとなきお方で時代が違えばお目もじなんぞ許されるはずもない私は、応接間でモジモジとしておりました。
「美味しいケーキをご用意しましたよー」といって出された、ケーキより出されたお皿に目は釘づけ。
マニア垂涎のオールドノリタケ。
「ア~このお皿ね、お客様用は60客フルセットであります」といわれ目が点というのはこのことか。
リムの縁取りは銀、昔の正式なお皿は銀器だったからそれに見立ててリムは銀なのだそうです。
ご縁がないので存じません!!
古い京焼きはうすーい造りで器は透けて指が映る。
これが萩、これが九谷と見せて頂く。
我に返り、写真を撮ろうとカメラを探しましたが今日に限って忘れている。
携帯で写し嬉々と帰ったら、携帯のSDカードには何も映っていなかった。
古物ブームもありファンも多いご時世だけれど、私は自分の見る目に自信がないのでこういったものには手を出した事はなく、最近の作家物ばかり買い集めた時期がある。
自分の買ったものでも、とうに30年は過ぎている。
けれど江戸、明治といわれる頃のものとは土も窯も全く違うものだということを今日はしっかり教えられた。
古いからいいのではなく、つくりのいいものは古くてもいいものだった。
写真は1枚もありません。
今日はすごい入道雲も出ていたのに残念!!

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