水織 ゆみ ‐ 京都ファイナルコンサート

水織ゆみさんのコンサートにはどのくらい足を運んだだろうか。
彼女のシャンソンを聞いたのは大よそ10年くらい前になる。
友人Yさんの高校の同級生と言うご縁で伺った。
私は知らなかったけれど、シャンソン界では既に有名な歌手さんであったらしい。
越路吹雪や金子由香里の歌をシャンソンだと思っていた、私のシャンソンのイメージを一転させるようなステージに、最初は面食らったものだった。

ステージの幕が開くと、正面に打掛を纏った水織さんが平伏して現れた。
「京都のステージは今日を持って終わりとなりますので、精いっぱい歌います」とジョークを交えて歌舞伎調のご挨拶をされた。
今まで水織さんのステージにはプログラムがなかったが今回は作られていた。
1部2部を通じて大丈夫かなと思うほど重量級の曲目が並び、期待度はどんどんあがっていった。
シャンソン好きなら垂涎のプログラムだ。
今日のステージに来られた人の脳裏に一生刻みつくような曲を水織さんは全身で表現した。

水織さんを京都に紹介したのは呉服関係の旦那さん方とお聞きしたことがある。
今回はお礼の気持ちを込められたのか全曲を着物をアールヌーボー風にアレンジした衣装で通した。

1部では中国琵琶のエンキさんとコラボして水織さんの作詞による「シルクロード幻想」を唄った。
昨年急逝されたご主人の事を思い出すと話をされて会場をシーンとさせるかと思うと一気にステージの雰囲気を転換させて次のステージに持ち込んでいく巧みな演出だった。

スタートは「水に流して」アンコールの最後は「友よ目覚めよ」とあくまでも明るく締めてくれた。
歌手を辞めるわけではないからどこかでまた彼女のステージを見る機会はあるだろうけれど、京都で聴けるのは本当に最後になるかも知れない。
想い出のCDを買って帰路に就いたけれど、未だに彼女の声が頭の中を回っている。

おまけ

那谷寺(石川県)

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