ミシンの台を洗面台に ‐ T邸|リメイクの達人|北海道 2014 ‐ 石狩市
石狩市は北原ミレイの「石狩挽歌」の名曲で地名はよく知っていたけれど、もっと荒涼とした風景を想像していたので、ニシン場が札幌のすぐ隣とは意外だった。
T邸は札幌のS邸からすぐ近くにあった。
チャイムを押すと、初対面なのに、まるで旧知のような出迎え方をして下さる。
庭から庭へご紹介して下さるツテを辿っての、ぶっつけ本番だけれど、
オーナーさんの年齢が近いと話題が縦横に飛び交いお庭だけではなく、居間に通して頂いて、
趣味の話に興じてしまうこともしばしば。Tさんは構築物を作るのが楽しいらしい。
2棟の建物は内部でつながりログハウスの内部はTさんの手で完成させている。
庭より先に見せてくださったものは
上の写真の入り口付近。
家族総出で作った雪を捨てる場所、中はかなり広く深かった。
住宅街なので庭の雪は道路に捨てるわけにはいかないそうで、北海道ならではの風景だった。
今回は花時期には遅れて伺ったので、庭の構築物を中心にご案内して頂いた。
古い電柱を使ったり、鉄を使ったり至るところに工夫の跡がある。
本宅の壁面にレンガを貼ったのもTさんの仕事、T夫人はコロコロと笑いながら、気がついたら作ってしまっているのーとまんざらでもない様子。
ログハウスの中はLPレコードがぎっしりと並んでいた。
半世紀前くらいのジャケットは懐かしいものが沢山あって、Tさんとの距離がぐーんと近くなる。
テーブルに使われているのは古い大型の革鞄、脇に中型のカバンも無造作に積んでいる。
特にこれは…
古いミシンの洗面台、花台に使われているのはよく見かけるけれど、洗面台は初めてだった。
リビングには小さな自販機があったり、ネオンがあったり、お友達が集まって楽しんでいる様子が伺える。同行したSさんが「ジュークボックスがあると面白いよね」といえば「実はすでにあるよ」と旭川に建設中の遊び場の写真を見せてくれた。
「小屋を作ってるんだ」とおっしゃるけれど、私の自宅より大きそう。来年は旭川の小屋でお会いすることを約束してお別れした。
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