春祭り

飛騨地方の春は遅い。
4月19日、午後9時半、太鼓が打ならされ、春の幕開けを告げた。
飛騨地方の祭りは高山まつり、古川お越し太鼓から順番に神通川流域の祭りが始まり八尾の風の盆につながると聞いた。
「お越し太鼓」は飛騨古川の町が大事にする地域の祭りである。
地域の祭りらしく、身動き出来ないような見物人の山はないが、祭り太鼓の音は観衆のかけ声と一体になって地鳴りのように響き、夜更けと共に盛り上がっていった。
今まで知らなかった祭りの面白さを経験してしまった。祇園祭も高山祭りも沿道に立ち圧されながら行列を見送って来た。
お越し太鼓は違う。
観衆は「めでた~」と歌い、各町内の付け太鼓の棒の上で曲芸を披露する若者にやんやの喝采を送る。
中心になる大太鼓の上では生涯1日だけの大役を担うふたりの若者が、太鼓の両端に乗りお互いの身体をさらしでくくる。
緊張で頬をこわばらせ背筋をピンと伸ばし、まばたきも忘れたような彼らは美しかった。
この祭りも沢山の人出になる日が来ると思う。その時も今日のままであって欲しい。
日本人の心を確かめあえる貴重な祭りです。

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