ナイル河の旅ー4

砂漠の夕日

カタールのドーハ空港は人種のルツボだった。
一目でお国柄が分かるファッションが楽しい。
空港内にはお祈りをする部屋があったり、トイレに5人も並ぶとみんな国籍が違ったり愉快だった。
その光景を眺めながら私は「命」について考えていた。
と、いうのも昨年6月に「がん宣告」を受けた友人が私の旅行前に激しい吐血をして積極的治療をやめたと知らされていたから。
人種のルツボの空港の待合室のイスに座りながら私が今ここにいる事について妙に神妙になった。
これから日本に向かう飛行機に乗り込もうとする時の安堵感がそういう気持ちにさせたのかもしれないが。
私が今ここに生きていることは生まれてきたからなのだと。
たとえ、クレオパトラの美貌をくれるといわれても振り切って日本に帰る。
エジプトが好きとか嫌いとかではない日本人として暮らして来たからに他ならない。
それもすごい奇跡が起きたから私の存在があるのだと強烈に感じた。
生まれてきた事自体がすごいことなのだからどこで生まれるかなぞと私が知る余地も無い。
でも、現在ここにいることは奇跡なのだ。
今までに触れ合った人たちみんなに感謝したくなる。
帰国の翌日柳沢大臣の発言で日本中が揺れ動いている。
命の誕生に畏れを抱いたことが無いのは不幸なことだ。

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