• 2006.12.3
• 小話
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秘境と観光

一日違いで白川郷は雪になり、道路はチェーン規制になったとか。
白川郷ではいつ雪になってもいいように家々にはしっかりと雪囲いがなされていて、雪の近いことは山の様子からもうかがえた。
東海北陸道の開通で金沢からすぐに行けるようになると、日本の秘境というよりも観光地化されて人も通わぬ雪の季節にライトアップをして観光バスが押し寄せている。
秘境というだけで観光バスが押し寄せていては、日本には秘境は無くなるかもしれない。
大分県に日本一のつり橋が出来て大変な人が押し寄せているとか。
数ヶ月で1年間の予想観光客数を上回っているとか。
わあ～と人が来て翌年は波が引くように寂れていく遊園地を真近かに見ているだけに内心は複雑である。
地域はうれしい悲鳴も上げているらしいが、生活する人に渋滞する車列は迷惑だろう。
光が当たれば影が出来るのが常であることは変わらない。