比良登山
skog は比良山への登山道にある。
土日は湖西線の電車の時間に合わせて大勢の登山者が前の道を通って行く。
すぐ側にある山と思っていても時々は遭難者がある。
大きな荷物で本格的に山の姿をしているグループを見送る時は心強い。
今にも降りそうな空の時や夜の時間にに向う登山者にはハラハラもする。
昨日チャイムがなり出てみると女性が一人で切羽詰まった顔で立っていた。
時々やって来る宗教の勧誘の方かと瞬間に思ったがそうでもなさそう。
あ~トイレですか。どーぞと出かかって言葉を飲み込み彼女の顔をみた。
「イン谷口はどこですか」と聞かれた。
地図で見た事はあるが山の中はさっぱり分からない。
その通りに伝たえると、意外な事に彼女はそこに車を置いて登山をしたが違う道を降りて来たらしく、自分が車を置いた場所のイン谷口にいけないのだと云う。
家から車に乗って途中で財布を持たない事に気がついたが引き返すのが面倒でそのまま山にに登って来たのだと云う。
そして、タクシーに乗りたいのだけどと云われても、この山の中にタクシーがある訳はない。
イン谷口迄送って欲しいと云った風情である。
私も随分迷ったが日暮れには時間がある。
一人で携帯も財布も持たずに山に登ったという無計画さに同情心が湧かなくなった。
車で来たと云うからには、比良ランプであろうし、そこは目の前に見えている。
車が見つからないので興奮しているのかも知れないが車のところに行けば山に登った事ばかりを思い出して満足なさるのだろう。
よく無事で降りて来てくれたものだと、安堵した。
多分数百メートル先にあると思う道を教えた。
そして、その道が違うと思ったらすぐここ迄帰って来るように、それから考えましょうと云って彼女を送った。
その後彼女は帰ってこなかったので、無事に自宅迄帰れた事と思っているが、数時間気にかかることだった。
比良駅から家迄は2キロある。だらだらと続く坂道を重装備で今日も沢山の登山客が通って行った。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
これはこれは困った方ですね。
やはりきちんとした準備をしていただかないと。
戻ってこられなかったということは、
車を見つけられたのでしょうが、
それならば一言お店に声をかけていかれたら
い~のではと思ってしまいました。
誰かが自分のことを気にかけてくれていると
いうのに気付かない方なのかな?
まぁ~、無事であるということを思って
よかったですねということで。(^_^;)
いのぶさん こんばんわ
そこなのですよ。私は悩んでいたのです。
山からのお帰りでお疲れとは思いましたが、最後迄自己責任を持って欲しいと思う反面、もしもの事があると私の判断が悪かった事になります。
気にしても仕方がない事でした。