作品の生まれるところ

どんなに好きなものでも続くと飽きる。
本当に好きなものが何か、自分で気がつくまでには時間がかかる。
本当に好きなものに出会うと飽きるということがない。
と、思う。
それは作家さんと話をすると常に感じる。
何十年も作り続ける。
技法は同じでも作品は毎年は変化していく。
そのヒントは日常に存在し、ブレない価値観が作品を向上させている。
と、私が感じたのには訳がある。
おかげさまで様々な作家さんのご自宅や工房を訪問させていただく機会があり、
暮らしぶりと作品は同調していると思うことが度々ある。
好きな事をしているから続くんですよと作家さんは仰るが、ん十年も続くものではない。
工房の中に落ち着き場所が有り、そこにいるのが心地いいと思わなければ作品は出来ない。
そこにいるのが一番心地良ように作り上げた空間が工房だ。
今日は福島県の南会津から古民家を移築した工房にお邪魔した。
大きな柱と高い天井、広い土間。
太いテーブルと薪ストーブの燃える部屋でお昼を頂いた。
骨董の器に野菜たっぷりのメニュー。
体の中に染み込むような食事だった。
糸を染め、糸を織り作品を創りだす。
流れるような一連の作業がその空間と気分転換という料理作りで飽きず続けられている。
凛とした姿勢に触れて、背骨をドンと叩かれたような衝撃だった。

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