久しぶりの愚痴日記

碧いうさぎ

車の中は懐かしい井上陽水の曲がかかっていた。
軽快な曲に肩の力が抜けて、心が浮き立つような日だった。

長姉の施設にいつものように食事を届けた。
そこで思いがけない事を告げられて、絶句し怒りが爆発した。
「先週、お持ちになったお造りが・・・」
姉がお腹を壊したのかと一瞬固まったが、次の言葉で怒りに変わった。
「一切れが大きくて食べられないとおっしゃるんです。」
「はあー、そうでしたか」
「ホームの厨房ではお造りを切る事は,出来ません」
「????]
と、言う事は先週私が持って行ったお造りはどうなった。
それを聞く前に、私は「その話は合点がいきません」と言ってしまった。
偏食気味の長姉は、施設の食事をほとんど食べないので、好物のウナギやお造りを運ばなければ、栄養失調になってしまう。
私がお造りやウナギを運び初めたのは、姉が食事をほとんど残してもホームでは何も心配をしてくれない事に気がついて以来の事。
「毎日お造りを食べるのなら、家族が持ってくるか、一度の買い物は700円なのでそれを払ってくれれば代行で買ってくる事が出来ます。」
「ホームでは衛生上生魚は食卓にお出ししません。」と言われたからである。
長姉はエンシュアが主なカロリー源になっている。
それを飲まなければ死んでしまうと思っている姉は何年もひたすらエンシュアを飲む暮らしをしている。
その中で私の持って行くお造りがどれほど大事な事か施設が理解していれば、規則の前に切ってくれないだろうか。
有料ホームとしては、姉が賄える範囲の施設ではあるし、慣れた所から今更他所には移せないないので、今まで我慢をしてきたけれど、ついに爆発してしまった。
厚労省の規則がどうなっているのか知る由もないけれど、持ち込んだお造りはお皿に盛りつけられて姉の部屋に運んでくれる。
それの一か所に包丁を入れる事は厳禁だというなら、施設に入ったら食事の楽しみは無くなってしまうだろう。
施設の厨房では切れないけれど、併設されているヘルパー施設で切ってくれることになった。
けれど、これってどこかおかしい。
未だに納得していない。

DSC_7945.JPG
快適な陽水の曲が耳に届かなくなった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る