甘い、玉子焼き

堺市 ロベリヤ

毎週木曜日の夕食を一緒にする姉母のメニューは月曜日辺りから考え始める。
木曜日だけはメニューをつくり消し込みながら3,4日分の食事作りに費やする。
姉の為のメニューを考えていた時に、久しぶりに甘い玉子焼きを作ってみようと思いついた。
長姉、次姉は九州生まれ、共に東京で暮らした時期をへて今は、私の近くに落ち着いている。
九州の玉子焼は甘い、いやもしかしたら姉達の作る玉子焼きが甘かったのかもしれない。
関西では玉子焼きより、出し巻きが主流だ。
じわあーっと、出しの沁み出る出し巻きは美味しいけれど、姉達はしっくり来ていないらしい。
なんとなくそう思っていたけれど、玉子焼きを作ってみようとは思わなかった。
姉母が食欲がないと言う時にオムライスを持って行ったら、急に元気になったのを思い出したので玉子焼きを作る事になった。
玉子3個を軽くほぐして砂糖と塩を加えてクルクル混ぜて、半生の内に軽くふわふわに巻いてみた。
食事の時に何気にお皿に入れて添えていたら、一口食べて箸は他にそれていった。
食事も終わりにさしかかった頃に「玉子焼き嫌いだった?、下げようか」と言ったらナント
「楽しみは最後にしたんよ」と玉子焼きを引き寄せた。
アハハ・・やっぱり。作戦大成功。
明日は長姉にも届けよう。

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