• 2008.6.29
• 家族
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姉母日記

屋根を打つ大きな音で目を覚ます。
いかにも大粒と言わんばかりの音である。
今日は日曜日、先週は大急ぎで身支度を整えて比良に走ったものでした。
こんな雨が続いたら気がふさいだろうと、先週の事を思い出していた。
1週間ぶりに姉母のご機嫌伺いに行くと、肩の痛みが幾分ましになったからと機嫌がよかった。ホッ
夏に別所温泉に行こうと東京のお友達から誘われているけれど、気が乗らないのだという。
一人で電車に乗るのは億劫だから私の車で行きたいと言うので、別所温泉まで送る約束をして、そろそろと本題に切り込んだ。
唐突に「次にここに来るのは、15日になるわ」と
姉母は薄々分かっているらしい。
小出しに少しずつ私が外に出かける予定があるかもしれない事を匂わせてはいるけれど、きちんとは伝えていなかった。
あそこが痛い、ここが痛いといわれると切り出せないもので・・。
案外冷静に「何時行くの？」と聞いてくれた。
「明後日」
「15日に帰ってくるからね、お昼ご飯を作ってね」と言ってカレンダーの15日を赤ペンで囲んでおいた。
姉母は人に料理を振舞うのは好きだけれど、気分によるので突然沢山作ったからと呼び出されても中々ご期待に添えないことも多い。
作ってねと頼んでおくとその約束が彼女を支える事もある。
「15日ね」とカレンダーの赤丸を眺めながら送り出してくれた。
姉母の許可が出て漸く旅支度が出来る。
明日もスケジュールがいっぱいで姉母に会う時間は作れそうにないけれど、電話くらいはしておこう。