理解されない病気

病室から望む琵琶湖

舌痛症という病名があるにもかかわらず「つける薬はない」と言われる病気がある。

見た眼に何の異常もないのに当人には舌に痛みがあり、唾があふれてくると訴える。
高齢者は唾が出なくて困るものという説の元、出るに越したことはないといわれる。
確かに見た眼、唾が溢れているようでもないし、舌の色が悪いわけでもない。
「気持ちの問題です。くよくよしない、完全主義を捨てる」といわれても87年間そういう性格で来た人の性格が「はあ、そうですか」と変わるはずはない。
本人は誰にも認められず、痛みは消えず人生を悲観するのも当たり前である。
舌痛症とPCで検索すると、案の定神経科の抗うつ剤に効くものがあるというページに行き当たった。
今日上の姉は、胸の不快感で胃カメラの検査を受けるけれど、多分これも気持の問題で終わるに違いないと、先回りして、神経科の受診を予約しておいた。
やはり、何も所見はなかった。
姉は落ち込むばかり。
神経科ではゆっくり話を聞いてくれて、血液中のビタミンの数値の検査、亜鉛量の検査を並行しながら抗うつ剤を処方してくれた。
ここが最後の砦と私もすがる気持ちである。
姉母は今日から放射線治療が始まった。
胸の真ん中に紫色のマーカーが大きく付けられて、正面と脇から3回照射する。
2月の半ばくらいまで毎週5日間これを続けなければならない。
抗うつ剤も放射線も副作用が出てくると思うけれど、既に始った治療なのでトンネルの先にある出口まで一緒に歩くしかない。

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