終の棲家

姉のお供で整形外科に通っています。
整形外科は体の不自由なお年寄りであふれ、歩くのも覚束ない姉が健常者に思えるほどです。
日課のリハビリに通うお年よりは杖にすがっても歩くのは大変といった姿ですが、先生や看護士さんが優しく、人気のある整形外科のようです。
身体は不自由でもお口は達者のようで、そしてお耳が遠いらしく人の話は聞かないけれど自分の話は大きな声で・・。
聞くともなく聞こえる待合の話はかみ合っていませんが、顔なじみの心安さからか、不自由な体と裏腹に楽しそうです。
私達夫婦も早晩体の自由が効かなくなるから、終の棲家は何処にしようかとよく話し合います。
買い物や病院に便利な都市型にするか、比良の自然の中に住まうか。
何時までも車の運転ができるわけではないから都市型にしようかとなる日もあり、騒々しい都市の生活は今更したくないとか毎日気持ちは変わります。
思えば今まで、方々住んできました。
住めば都の言葉は本当で何処も馴染みやすく楽しく過ごしてきましたが、老齢になっての暮らしは今までのようにはいかないでしょう。
特にどちらかがひとりになった時などは・・と考え出すと限がなく疲れて止めます。
人生が2度あればと・・思わないではありませんが、1度きりだからいいのでしょう。

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