介護の世界 ‐ 再び施設探し

去年の8月、姉母の住めそうな施設探しに明け暮れた。
暑い時だった。
そして、また一番寒い時に施設探しに奔走する日々を送っている。

今、姉母がお世話になっている所は「サービス付き高齢者住宅」で姉母がひと月前の状態だったら、私は一番いいところを探せたと喜ぶところだった。
去年、暮の転倒は脳出血までは至らずに血管内の小さな出血で終わっているように見える。
それなのに全身のむくみとひどい右麻痺で今まで出来ていた更衣も歩行器を使うことも一切出来なくなった。
どうやら頸椎の方に損傷があったようで回復は難しいのではないかと説明された。
こうなるとサービス付き住宅では暮らせない。
この施設を選んだのは入所者が愉しそうに団らんする姿だったり、明るい色の洋服着ているので雰囲気がとても良かったからだ。
着替えと歩行器でも歩けるならこの施設は申し分ない。
つまり軽度の方たちの住まいという事だ。

施設の仕事はきれい事だけではないけれど、どんな時も笑顔を忘れない若いスタッフが居てくれる。
そして、何があっても変わらないテンション。
それはとてもありがたかった。
優しい主治医、親切なケアマネ。
良い人たちに出会えて穏やかな日常が送れるものと思ってた。

少し歩けるようになった姉母は、完全に歩けると思い込み、何度も転倒している所を発見されている。
毎日かかる電話にノイローゼになりそうな時もあった。
暮れの転倒以来車いすになった。
転倒を報せる電話は無くなったけれど、自力では50cmも歩けない。
全介助となって姉母はすっかり元気がなくなった。

介護保険が見直され要介護4に区分変更を申請した。
それと同時に特別養護老人ホームを探すことになった。
ケアマネさんが施設の一覧表を準備してくれたので、ホームページをみたり過去に探したことがる人たちに色々と聞いてみた。
すると誰もが認める施設があった。
今日はそこを含めて4ヶ所相談に回った。
すると、見えてくる施設の違いがある。
誰もが認める施設は本当に素晴らしい、そこにあるのは人だった。
家にいる時と同じように過ごすと言う事を実現させるのは大変だろうと思うけれど、それを行っていた。
機械浴はなし、寝たきりの人も浮力を利用して一般のお風呂に入れる。
オムツであってもトイレには座ってみる。
座る事、足を床につける事が大事だと強調される。
時間に縛られず、食事をし入浴をし、団らんが出来ると言う。
「こんなところに入所出来たらいいなー」と思うけれど、特養の道は宝くじと言われるし、もし入れるところが見つかってもここではないかも知れない。
ここを知った以上他の施設との差はきわだっている。
そう思うと涙がこぼれた。

申し込みが終わったから、これからは結果待ちの日々になる。
入所待ちの年齢は90才以上の方で埋まっている、「何年もお待たせすると入所のお知らせをした時には既にお亡くなりになっている方も多く・・・」と施設の方はお話しされた。
現実は厳しい。
他人事ではない、もうすぐ私の番である。


きなこも今年は9才、この子は大丈夫かなー?

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