3姉妹が揃った日 -姉母の転院

満面の笑顔で大勢の看護師さんに見送られて姉は転院した。
昨日は主治医がわざわざ電話をくださり、詳しく現状の説明をして下さった。
「何かあったら、いつでも声をかけて下さい」若い先生だったけれど親切な言葉を足して下さるのは嬉しかった。
「なるべく出戻らないように致します」とご挨拶して病院を後にした。

道中の紅葉を眺めながら長姉の住むホームに寄った。
去年の秋に二人して京大病院で「長寿の研究」に協力した時以来の再会である。

その時の記事はこちらからどうぞ→ 骨になっても、男と女は別々

お正月は毎年我が家に集まっていた姉妹だったけれど、去年から長姉が家まで来るのを億劫がるようになって御節は配達となり、二人が会う機会は無くなった。
耳の遠い長姉と言葉の不自由な姉母とは電話では話せない。
顔を合わせ無ければどうにもならない二人だ。

姉母より歩ける95才の長姉が玄関まで出てきて、車の中の92才の姉母とご対面となった。
「もうこれが最後かもしれないね」と言って二人は手を握り合っていた。
これが最後にならないようにしなければ、一番下の妹の私72才は益々責任重大だった。
二人がいるので、私がヨロヨロとする訳にはいかず、空元気の毎日だけれど。

新しい環境に慣れるのは時間がかかりそう。
昼と夜の食事の世話と歯磨き、トイレまでを一日付き合ってみた。
よくぞここまでと、今までリハビリして下さった方々にお礼を重ねて申し上げてくなるほど姉はしっかりしていた。
手摺があればかなり歩けそうだと判断したけれど、病院側は絶対の安全策を摂るしかないようだ。
姉は私の手助けを断って、何でも一人でしようと頑張っている。

リハビリの一歩は家に近づく一歩に繋がると、姉は信じているから頑張れるのだろう。


今日も、きなこでお口直しを。

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