物思う秋

近くのスーパーからDMが届いていた。
年に何度か売り出しがあるけれど、すぐに忘れてしまうので、中々行き合わせられない。
スーパー内に薬局が出来て20%offのお知らせが気になって、はがきをカバンに忍ばせて忘れないようにした。
この季節は必ず風邪薬を補充している。安ければ目薬も買おう。
ハンドクリームや来年用のムヒもいるかなー。
気合を入れて出かけた。
2Fでは冬物衣料も20~30%off価格が付いていた。
姉母用の暖かい靴下を選んだり家人用のフリースを選んだ。
安さに釣られて買ったはいいけど、家人はフリースを持っていたなーと思いだした。
私のフリースがなかったのに勘違いをした。
毎年、寒くなりかけると家人や姉母の身の回りに温かいものを揃え始める。
来年は姉母は88才、家人は20才下。
私を含めて立派な高齢者。
姉母がこちらに来て7年が経過している。毎年12月にお正月用のセーターを新調しにデパートへ出かけていたけれど、ガンを患ってから歩くのが億劫になって、この頃はデパートには行かなくなった。
家人や姉母の暖かい靴下を選びながらフッとあと何年こんな秋を迎えられるのかという気持ちが胸をよぎった。
家人はここ数年で兄弟をバタバタとなくし、後10年だろうかと決めている。
私の姉母は88才という域に差し掛かっている。
これからは誰が欠けてもこの季節には思い出す。
暖かい靴下を見ると泣くんだろうなーと想像するだけでも寂しい。
私がお先にご無礼してもおかしくはない。
秋は、おばさんまでセンチにさせられる。

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