私のこだわり

長い時間を共にする物は何時の間にか自分のこだわりが出来る。
私は、包丁の切れ味とタオルの使い心地にこだわる。
どちらも毎日使うもの
包丁はよく磨いてスパッと切れる物でなければ包丁じゃない。
適度の重量、手に載せた時にわずかに重く感じる感覚が私にはベターな包丁になる。
タオルは１０年以上の放浪の果て、こだわりは「白いワッフル」のタオルになった。
今年のように雨に降りこめられると、タオルは、なかなか乾かない。
大きなワッフルでひとえの物にかぎる。
裏にガーゼが張ってあると乾きにくくなる。
有名な６本木ヒルズに行くと目を見張るタオルが並んでいた。
どれもコットンの風合いがよく、ワッフルではないのに買ってしまった。　
ヒルズ訪問記念のタオルは私のこだわりを決定的にした。
フワッと柔らかい感触に、ゴワッとしたワッフルにはない優しさを感じて買い求めたが一度の洗濯で優しい糸は切れて、方々に切れ糸がでてくる。
ワッフルは未だ私の期待を裏切らず、尽くしてくれている。
梅雨が明けて、思いっきり洗濯をしたら、私の一番のこだわりは、お日さまのにおいのするタオルだった。

マリメッコ