美味しいものがひとつあると

立春を過ぎた今が一番寒く感じる。
そんな時は一刻も早く家に帰りたい。
床暖房の部屋に座り込むと体中にじわじわと暖かさが伝わって寒さで固まった身体がほぐれていく。
家に帰ってホッとするひと時だ。
その上に美味しいものが少しあると尚嬉しい。
そんな時のために、時間があるときは、しいたけをいっぱい入れたスープや、ささがきごぼうのきんぴらをつくっておく。
おいしい明太子を冷凍庫に隠しておいて自分を喜ばせることもある。
来週は忙しくなりそうだという時は、自然に体が動いて半日台所で過ごすこともあるが、それは全て寒い日の外出から帰った時の喜びのためにある。
贅沢なものでなく、食べ慣れた日常食が一番身に会う。

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