幼馴染みと往復書簡

今年で年始のご挨拶は終わりにしますと書いた年賀状から幼馴染みとの往復書簡が始まった。
几帳面で、小さな文字は昔のままで懐かしい。

小学校の数年を一緒に過ごし中学校で転校して行った友人だけれど、私に大きな影響を残していった。
彼女らしく、何も押し付けることもなくこのまま細い糸を切られるのは寂しいと書いてくれた。
メールアドレスも電話番号もないので私も手紙を書くしか連絡方法はなかった。
その頃、姉母の転倒で周りの状況が変わり私は右往左往の毎日だった。
お手紙を書かなければと思いつつ数日が過ぎ、書き始めて数日が過ぎ、投函までに1週間かかった。
そして私はメールアドレスを書いた。
彼女から「お試し」のメールが届いた。
メールは何処でも読める。
やはり便利で、半世紀ぶりに離れていた糸を結んでくれた。
書き始めると想い出はボロボロと溢れ出る。
けれどお互いに負担にならないように直ぐに返信しないようにしようと決めたけれど、読むと返信したくなる。

10歳前後の幼馴染で大人になって会った記憶は2回だけ。
お互いに忘れられないからと新しいお付き合いをゆるゆると始めた。
幼馴染と小学校に通った川っぷちの小さな道や、弁天様のお社の懐かしい風景が走馬灯のように思い出される。
私が大好きだった彼女のお母さんは、70才過ぎにあっけなく亡くなったと知らされた。
私たちがその年齢になって往復書簡を始めるのは人生に、不思議な仕組みがあるような気がする。

姉母にも年始に数通のお便りが届いた。
「この頃お電話がないけどお元気ですか」というお便りと、何通かには骨折して入院しましたと書かれている。
ご主人は100才を超えましたという葉書もあった。
姉の歴史も長いから沢山のお付き合いがあるのだろう。
少しずつご返事を書かなければと思っている。

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