この世界の片隅に|声優:のん 監督:片渕 須直 原作:こうの文代

先日から始まった「この世界の片隅に」を昨日観てきた。
娘に以前から、かなりの勧められていて、いつの間にか絶対見たい映画のリストに上がってしまった。

原爆が落とされた広島を舞台にしているけれど、最初の頃は笑ってばかりの明るいタッチの映画だった。主人公「すず」の声は能年 玲奈こと、「のん」さんだった。
ほのぼのとした広島弁で、まるで隣で話しかけられているように聞こえた。
アニメで描かれている事の効果なのか、全体の色調が淡く穏やかな気持ちで観ることが出来た。

内容については方々で語り尽くされているので敢えてここで書くことはしないけれど、この作品は全てフィクションとされていながらも「多くの写真を集めたり、70年前の毎日の天気から、店の品ぞろえの変化、呉空襲での警報の発令時刻に至るまで、すべて調べ上げて時代考証をさらに重ね、原作の世界にさらなるリアリティを加えた((引用:Wikipedia-制作)
そのこだわりからも、現代にすずさんが何処かにいるような気持ちになる。

 
年を数えると大正14年生まれで、私の姉母と同年齢ではないだろうか。
姉母は、戦時中の話になるととても雄弁になる。
ちょうど、10代の終わりの頃だったらしい。
B29がキラキラ輝いて飛んできて、防空壕に入りながらも美しさに見とれたと、よく話す。
私が小学4年生の頃姉母は広島の住んでいて、夏休みに遊びに行くと原爆記念館に連れていかれた。
その展示物の恐ろしさは、未だにトラウマになっている。
この映画を観ながら、世界中でこの映画を観せて戦争の悲惨さを報せて欲しいと思った。

いや、すでに沢山の映像で戦争の悲惨さは伝えられて来たけれど、未だに戦争は終わることなく続いている。
世界の片隅に人々は営々と生活を築いている。
日々の暮らしを愛しく思えば、戦争のような不毛なものに向かう気持ちが和らいで行くだろう。
全世界に広めたい映画だった。

 

 

2017年7月28日追記 公式ファンブックも発売されました。
映画では語りきれなかったエピソード満載の原作(漫画)もお勧めです


映画の公開により公式ガイドブックもあります
アートブックもあります
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