草原の椅子|佐藤 浩市 監督:成島 出 原作:宮本 輝|桃源郷フンザを観てきた

「フンザ」を見てきたというのは映画の中でのお話。
なかなか会う機会がないYさんと朝一番の上映時間に合わせて「大津アレックスシネマ」に
映画「草原の椅子(映画.com)」を観に行った。原作は今朝までに残り10ページ位になっているので、映画鑑賞は見切り発車になった。
シネマ用シナリオに作られているので原作の通りではなかったが、隣の席でYさんがずーっとハンカチで目頭を抑えていたので、お誘いのしがいがあった。

フンザは富士山より高い7000m級の山が屏風のようにそびえてつ風景の中にある山あいの村だった。
大型バスが舗装もされていない、勿論ガードレールもない危ない山道を小石を飛ばしながら走しり、塗装のハゲかけた車が狭い道を縫うように走る風景は、パキスタンのみでなくアジアの町の方々で見かける風景で、どこか懐かしい風景だ。原作を読むとどうしても映画の説得力は薄くなる。
原作の中心にあるのは「こころ根」だ。
こころ根を映像にするのは難しいけれど、もう少し迫って欲しかった。
こころ根の美しい人は心の奥に深い穴を持っている。
その穴を埋めようと、桃源郷フンザに向かって旅をする。
タクラマカン砂漠という途方もない大きな砂漠に向かい歩くシーンがあったけれど、
大変な撮影だったろうなーとつまらない事が気にかかった。
原作では気温は41℃湿度2%ヒリヒリに乾いた土地であったらしい。
体中の水分が一気に蒸発するような気候であるとも書かれていた。

鳥取の砂丘すら上手く歩けなかった私には、生涯行くことはないと思うパキスタンのフンザ。
スクリーンに写される雄大な景色を見ながら、もう30才若ければと思った。
が、30才も若いとパリやロンドンが気になって仕方がないだろう。
多分、もう行けないわと思う年になってようやく気がつく桃源郷の存在なのかも知れない。
今日は映画の中でフンザに会えた。
さて、こころ根は・・・。

施設名 大津アレックスシネマ
住 所 〒520-0041 大津市浜町2-1 浜大津アーカス4F
電 話 077-527-9616
駐車場・
各交通機関
駐車場700台
最寄り駅:京阪浜大津駅
入館料 ホームページをご覧下さい
大津市浜町2-1
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