晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで ‐ 高田 都|バブル獄中記 ‐ 長田 庄一

大阪、梅田のグランフロントにある紀伊国屋書店は広大なスペースだった。
以前に一度行っているけれど、疲れた記憶がある。
書店は店ごとに特徴のある本の並べ方があって、地方の書店も時間があれば立ち寄りたくなるモノ。
文庫本を買うのならAmazonで十分なんだけれど、書店に平積みする新書の中から探すのは別の楽しみ方がある。

手当たり次第に数冊選んだ頃、店内に流れる放送が耳に届いた。
「みをつくし料理帖」から読み始めて、すっかりハマってしまった高田 都さんの声だった。
「晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで」の話をしていた。
初めはサイン会かなと思ったけれど、漫画の原作者から高田 都になるまでの間を過去に発表した短文に加筆したものだという。
既にレジに並んでいたので「今放送された本を下さい」というとサッと見つけてきてくれた。
一晩で読了出来る本だったけれど、新年一番の読書が高田 都さんだったのは嬉しかった。

今は「バブル獄中記」著を読んでいる。
破たんした東京相和銀行会長だった長田氏が粉飾決算の容疑で小菅に拘留されている時に書いたものである。
長田氏は、裁判で有罪になり、2010年に死去されている。
無学無一文から銀行を興した人で半分は回顧録的なところもあるがその広い人脈を利用することも無く、ひたすら無実を訴え続けている。
拘置所の塀の中は中々特殊なようで、それなりに面白い。

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