女系家族 ‐ 山崎豊子

日本の気候は亜熱帯気候?
それとも属するようになったのかしら。最近2~3年の気候は夏、冬共に大分ちがう。
干ばつと豪雨、冬に冷房、翌日大寒波。地球全体がおかしくなりました。
さてさて新幹線乗車のお楽しみは読書。

立ち寄った書店に文庫本の山崎豊子著「女系家族」が平積みされていた。
帯には、3姉妹の凄まじい遺産争い。7月7日TBS系連続ドラマ「米倉涼子主演」と書かれていた。
山崎豊子の愛読者で米倉涼子のファンならこれにかぎると、上下2冊を買って乗車です。
博多~京都間は3時間近くですが、外を見る間もなく読みふけりました。
遺産争いは花田家だけではなく、本で読んでもくたびれる。

本の中では大阪、船場の老舗が舞台だけに、著者の実家が大阪の老舗「小倉山」と知れば納得する。山崎の鋭い視線がいきわたり、読者を飽きさせない。
代々養子をとる女系の家といえば、何やら陰湿である。濃い大阪弁が交差する。
番頭の宇市が、いかに狡猾で脂ぎった人柄かが、耳もとに纏いつくような言葉使い、持って回った言いで分かる。
老舗の3姉妹とはどれほど贅沢で、豪奢な生活をするものか。
相続する「山」はどういう見方をしていくのか。
今回初めて「山師」といわれる言葉の語源を知った。「山っ気」があるなどと、よく使われ、普通に聞き流していた。
ハイリスク、ハイリターンなどと生易しいものでは無さそうだ。
過去に5回ほどドラマ化(wikipedia)されているので、今回の舞台は東京にすると書かれている。
船場弁で語るところにこのドラマの真髄を感じる。
しかし著者が抵抗の上OKを出したのなら、見応えのあるものになっていると思う。
久しぶりにドラマを楽しみにしている。

ドラマ鑑賞後の記事を書きました。

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