模倣犯 ‐ 宮部 みゆき|中居 正広 監督:森田 芳光

宮部みゆき著「模倣犯」を読んだのはかなり前の事。
模倣犯が今ほど巷に溢れてはいなかった。

秋葉原の事件の時に共感を覚えるという類のコメントがあり、不安がよぎった。
まさか、これほど頻繁に起きる事とは思いも寄らなかった。
これを我慢や感謝を知らない世代のヒステリーではないかと私は思っている。
社会に対する不満を間接的、直接的に親を殺すという行為で自分を殺している。

話は変るけれど、シートベルト着用義務、ベビーシート装置義務、道路のガードレール、日本では当たり前のことでもアジアの国の中には車検すらない国は多い。
日本は過保護ではないかと時々私は考える。
まあ、政治の仕組みが違いすぎる事は分かるけれど。
過保護がヒステリーを生んだというのは飛躍しすぎるかもしれないけれど、インスタント食品の氾濫、今騒がれている汚染食品の摂取等々生活を手軽にして私達はそのかわりに何をしてきたのだろうか。
ゲーム脳といわれているのは前頭葉が未発達なのだとか。
自制する、ブレーキをかける力がなくなり、この世に送り出してくれた親に向かって刃を振るう。
今年の異常気象は地球の悲鳴
人も悲鳴をあげている。
社会の仕組みをどこかで軌道修正しなければならない。

それは政治かもしれない。
福田内閣の内閣改造は期待が出来るのかどうか。
摸倣犯から話は飛躍してしまったけれど、摸倣事件が起きる度に冷や冷やする。

(※追記)「模倣犯」から9年後の世界を描いた、宮部みゆき著「楽園」の記事はこちらです。

模倣犯2 (新潮文庫)
模倣犯3 (新潮文庫)
模倣犯4 (新潮文庫)
模倣犯5 (新潮文庫)

映画版DVDもあります
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

書評・レビューの情報収集

ブログランキングで書評・レビュー関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る